【必見】 親子ハイク、知っておきたい登山計画の立て方 ~ゆるっと親子ハイクのはじめ方~ How to get started famliy hiking.

親子登山

自然を満喫できる登山やハイキングは、清々しくとても気持ちが良いものです。

山の散策は非日常的で、子供の好奇心や冒険心が刺激され、とびっきりの笑顔を見せてくれます。そんな素晴らしい体験を、子供と共感できるのは掛け替えないものです。

でも、はじめての登山だと、どんな山を選ぶべきでしょうか…。

今回は親子ハイク初心者のママ・パパへ、登山計画のポイントを紹介!!

ハルママ
ハルママ

泰さん、最初の親子ハイク、どんな計画を立てたらいいかな?

泰

最初の親子登山は、登りやすい山で、子供の冒険心や好奇心が湧きやすい楽しい計画を立てるのがおすすめだよ!

結論、成功の秘訣は、子供の成長や発達に応じて山を選び、子供がワクワクするような計画立てること。

 

子供の成長や発達に応じた山選び。登頂だけが登山じゃない!

山の中は宝物だらけ。松ぼっくりにどんぐり。大きな葉っぱやきれいな石…。小さな子供は目の前に夢中です。

頂上を目指して先を急ごうとしても、なかなか思うようにいきません。ついついお菓子でつったり、抱っこしたり。叱咤激励しながら何とか歩かせてしまいます。

でも、せっかくの親子で自然を楽しむ時間。余裕をもって登山やハイキングを楽しみたいものです。

そこで大切なのは、子供の成長や発達に応じた山やコースを選ぶことが大切です。

さっそく以下にポイントを提示します。

親子ハイク計画 成功の秘訣 
#1 山歩きの時間 = 大人の2倍程度 + 休憩時間
#2 午後2時には、下山できる山行計画
#3 標高差が小さい山を選ぶ
#4 急傾斜が少ないルートを選ぶ(特に下りルート)
#5 ワクワクする発見や楽しみがあるルートを選ぶ
#6 時間オーバー?!今ここが私たちの頂上(ゴール)

 

山歩きの時間 = 大人の2倍程度 + 休憩時間

一般的な登山のガイドブックや地図に載っている山行時間は、成人男性が歩いた際の時間です。当然ですが、子供は大人より歩幅が小さく、歩くのに時間が必要です。

子供との山中の行動は市街地と比較して、大きな岩や段差があるため、普段より更に時間が掛かると思って下さい。基本的には歩く時間は2倍以上長めに設定すると良いと思います。

また、体力も精神力も十分ではないのは言うまでもありません。小まめに休憩が必要になります。余裕を持った休憩の時間も加えるとよいでしょう。

午後2時には、下山できる山行計画

子供は、登山を開始した直後、興奮してテンションも高くなり元気いっぱいです。午前中は、一生懸命歩いてくれます

でも、4、5歳の年中さんは、保育園で昼寝の習慣があることも多いと思います。うちの娘は、お昼を過ぎれば眠くなりやすく、機嫌が悪くなり抱っこを強いられることもしばしばでした。

リュックを背負った状況で、子供を抱っこして下山するのは非常に危険です。もし、転倒などの事故が起きれば楽しい親子ハイクも台無しです。

私も実際に抱っこしながら下山したことがあります。下山ルートは、緩い傾斜でしたが、視界が制限され足元が見えず、ヒヤッとすることが多々ありました。

ベビーキャリアーがあると安心

また、午後は大人も疲労が溜まり、転倒しやすくなる「魔の時間」です。

実際に転倒事故や遭難が多くなるのも午後の時間帯なので、要注意です。

そのため、親子登山は、午後2時頃には麓に下山できるような計画を立てるのがおすすめです。そうすれば、山道を子供を抱っこして歩く可能性は減るでしょう。

標高差が小さい山を選ぶ

標高差とは、スタート地点の登山口から頂上までの高低差のことです。

初心者のうちは、難易度が低い、標高差が小さいルートがおすすめです。

登山道は、一般的に複数のルートが整備されています。ルートによって標高差は異なります。絶景が見えるルートやお花畑を通るルート、奇岩がみれるルートなど様々です。

パパ・ママの好みに応じてルート選びたいところですが、親の好みで安易にルートを選ぶと大変なことになりかねません。子供の成長や発達に応じて、標高差や距離、難易度を考慮して選択することが大切です。

ガイドブックや地図でルートの標高差、距離、難易度、所要時間等をしっかり確認を。

 

急傾斜が少ないルートを選ぶ

特にはじめての親子ハイクや経験が少ない時期は、下りに急傾斜がないコースを選ぶことをおすすめします。

登りは多少の急傾斜でも、頑張って登ります。うちの子は「クライミング~」と元気よく登っていきます。だんだんとヘタってきますが…(笑)。それでも、まだ見ぬ頂上を目指してモチベーション高く歩いてくれます。

でも、下りの急傾斜は状況が違います。特に下山中は疲労も溜まり、悪条件が重なります。

子供は脚が短く、筋力が未発達のため下る動作が苦手です。特に疲労が溜まった下山中は、大人でも事故が起きやすくなります(下る動作は遠心性収縮といって、より強い筋活動が必要)。

最初の親子ハイクは、標高差が小さく、勾配が緩やかなコースを選び、場合によっては、ロープウェイや登山電車等の使用もおすすめです。

ワクワクする発見や楽しみがあるルートを選ぶ

今まで安心や安全を優先するようなことを書きました。でも、安全を重視しすぎて単調なルートのみでは、子供はすぐに飽きてしまいます。

でも、いろんな発見があれば、好奇心や冒険心が湧き、ワクワク、ドキドキしながら元気に歩いてくれます。

安全・安心に加えて、子供がワクワクするようなルートを選びが大切

絶景スポットや視界が良い稜線歩き、木道、大きな切り株、倒木、巨岩、池など、非日常的な珍しいものとの出会いは、目をキラキラと輝かせて元気に歩いてくれること間違いありません。

私達親子は、絶景スポットでの写真撮影や、お気に入りのお菓子を口に含みながら歩いたりと、よく気分転換をしながら歩いています。登山が「きつい」「大変」といったネガティブな思考に陥らない様な、親の配慮や工夫も親子登山の成功の鍵です。

ぜひ、親子で一緒にワクワク出来るような山やルートを探してみてください。

時間オーバー?!今そこが私たちの頂上(ゴール)

事前にしっかり計画を立てても、子供達との行動は、予定通りに行かないことが多いものです。

もし、予定の時間が超過した場合、途中地点かもしれませんが、そこが自分たちの頂上(ゴール)とするのが賢明

子供達は、急な睡魔や体調の変化でグズッて歩いてくれなかったり、要所でトイレへの誘導やオムツ交換も必要です。山道では、転倒による怪我や道迷いなど、イレギュラーなことはよく発生します。

さらに、寄り道したり、昼食を楽しんだりしているとあっという間に時間オーバ―。予定時間を過ぎてしまうことはざらです。うちの場合、3歳ぐらいまでは、予定通りいかず時間を超過することが多々ありました。

あと少しで頂上…。最後まで登ってしまいたい。頂上からの景色をみせてやりたい。そう思うのが親の心情ですが、無理は禁物。事故の原因になってしまいます。

前述しましたが、山行が午後2時を過ぎそうであれば、親も子も疲労が溜まり体力的にも厳しくなります。そこから登頂できても、山は登ったら下りなければいけません。疲労困憊の中の下山は、さらに時間が掛かり、下山時刻が遅くなってしまいます。

予定時間が過ぎそうな時は、親子で話し合い、今その地点を自分たちの頂上(ゴール)とするのを提案します。登頂を次回の楽しみにすれば、再び親子登山するきっかけにもなります。

年齢別プランニングのポイント

年齢別に応じた親子登山のプランニングについて紹介します。

1歳~2歳  ベビーキャリア中心の時期

1,2歳の子が独力で歩ける距離は長くありません。この時期に登山に行く場合は、ベビーキャリアに載せて歩くことが中心となるでしょう。ただ、ベビーキャリアはある程度の伸長が必要となります。

うちの長男は成長がゆっくりなので、1歳半ぐらいでベビーキャリアデビューとなりました。(※ベビーキャリアは様々あり、それぞれ適応サイズが異なります)

ベビーキャリアに乗れるまで成長していない場合、抱っこ紐でも登れないことはありません。ちなみに、我が家の長男は生後3ヵ月でで高尾山に行きました。ただし、長時間の歩行は、親と子の両者に負担は掛かります。妻は、抱っこ紐登山中に腰痛を訴えていました

登山中の抱っこ紐の使用は、ベビーキャリアより安定性や安全面は劣ります。抱っこ紐を用いた無理な登山はおすすめしません

この年齢の時期、ベビーキャリアで子供を背負って、大きめの公園や近くの里山から歩くことをはじめると良いでしょう。子供は、途中の平坦な道や安全な箇所を歩かせてみてはどうでしょうか。

2歳~4歳 自分の足で少しずつ歩ける時期

2~4歳は、目標やゴールに向かって歩くという行動はまだ難しい時期です。どんぐりや松ぼっくりを拾ったり、蝶やバッタなどと戯れる…。自然の中、子供達は目の前のことに夢中です。

でも、自然の中で夢中になる遊びの体験が得られるルートであれば、ワクワクしながら自分の力で歩いてくれると思います。

無理に歩かせようと急かしたり、危険を回避しようと「ダメ」「危ない」と制止するような言葉掛けが増えてしまいます。

計画通りに歩かせるのではなく、子供が思うままに歩かせることで大きな達成感が得られるでしょう。子供の遊び心を大切にし、最高の自然遊びを満喫できる計画をを立ててみてください。

ただし、前述したようにお昼寝の習慣がある年齢でもあります。登頂したけど、下山は抱っこになりがちです。こうなることを予測して、ベビーキャリアを併用することをおすすめします。

計画のポイント 出典:はじめての親子ハイク(一部改変)
標高差 200m程度
歩行時間 1時間30分程度(大人の足で)
途中に遊ぶポイントがあり、転んだりしても大けがに繋がる箇所がない
アプローチがよく移動時間が短い

 

4歳~小学校低学年 自分の力で登頂できる時期

この年齢の子供たちは、個人差があるものの、歩ける距離が長くなり、一人で最後まで歩き通せるようになります。

「〇〇山、独りで頂上まで登れたよ」と頼もしい言葉も聞こえるようになり、登山を完遂できることの喜びを感じる年齢でもあります。子供の冒険心や好奇心を駆り立て、かつ危険個所が少ないプランニングを。

ただし、初心者や経験が浅いうちは、無理に登頂を目的とせずにその子の特性に応じた計画にすべきです。

岩に登ったり、ジャンプして飛び降りたいするのが好きな子は、少しだけ岩場がありクライミングの要素があるコースを選ぶとアスレチック気分で元気よく登ってくれます。

また、今まで以上に体力が増し、更に動きが活発になる年齢でもあります。身体機能が向上した分、いろんな山に挑戦できるようになります。

しかし、まだまだ、安全への配慮は不十分です。特に下山ルートは注意が必要。出来るだけ危険が少ないルートを選択なるべく下りの勾配が強いルートや狭小で転落する危険があるルートは避けるべきでしょう。

計画のポイント 出典:はじめての親子ハイク(一部改変)
標高差最大 400m程度
歩行時間 3時間程度(大人の足で)
同じような道は飽きやすい。少しだけ岩場など変化のある山がおすすめ
登りが急でも下山にロープウェイなど乗り物が使える山など

 

おわりに

今回は、親子ハイクを始めたいけど、どうやって始めたら良いか分からないママやパパ向けに、成功させるためのプランニングのポイントを紹介しました。

参考になれば嬉しいです。親子で素敵な登山ライフを楽しもう~

 

 

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